福岡県八女市にある薫風株式会社

福岡県八女市の薫風株式会社

本来のあなたらしさを取り戻す バッチフラワーレメディー

ご相談はメールにて受け付けております

京都本社:600-8813 京都市下京区中堂寺南町134

八女事務局:834-0201 福岡県八女市星野村広瀬4566

古民家再生3

薫風株式会社 代表取締役、有限会社 フローラ美工 代表取締役 片山恵理
BFRP バッチ財団登録プラクティショナー。
福岡県八女市星野村で国産ベチバーの蒸留を行う傍ら、バッチフラワー講師としての本質へ戻る活動も行う。

コロナの影響

2020年3月下旬に新型コロナの影響で東京に緊急事態宣言が発令され、それにつづき4月上旬には福岡県にも緊急事態宣言が出されました。

そうした影響により、今年度に予定していた蒸留会は事態の経過を見守っていた状況でしたが、今のところ全て開催中止となりました。

例年ですと、4月~11月まで1~3回/月を目途にベチバーの畑を皆様に見学していただき、蒸留も見ていただいています。旬のお野菜料理を堪能しながら古民家で、『自分の田舎に帰ったような時間を過ごす』そんな、リトリート蒸留会や植物療法の講座がご好評でした。


中にはスペシャル蒸留会と称して、2日間の植物学の先生と学ぶフィールドワーク・製剤つくり・蒸留後の染めなどを体験する「日本のハーブ」コースや、曹洞宗のご住職に学ぶ「10秒瞑想法」。

他にもアロマフランスの校長による、植物療法のメディシナル講座で3日間のハーブウォーター完全講座などもあり、皆様毎回唸るほど楽しんで美味しい料理に感動の連続。

「八女がやめられない・・・」と合言葉のように言ってくださいます。



ベチバーで繋がる人々

これも始まりは、私が植物療法のイロハを学んだ東京自由が丘のグリーンフラスコでの繋がりがきっかけになりました。

まだ、愛知県に居た頃、国産精油の修了過程を経てディプロマが発行される講座に通いました。その時の1期生の仲間の方々からの『国産精油であるベチバーを見に訪れたい』という要望から始まったのでした。

グリーンフラスコ認定J-aromaマイスター養成講座

(この講座を受講すると)「注目の国産精油に関する知識と実践法を体系的・効率的に身につけ、自由に使いこなせるようになります」「グリーンフラスコ認定J-aromaマイスターを目指す方には 認定試験がございます!」という内容がハッと目につき、受講したものでした。

着々とツアー計画を立てられたご一行様のお陰で現実となり、J-aroma講座仲間と当時の講師と関東圏のセラピストさんの4名が星野村のベチバーを訪れてくださいました。

その際にご案内した内容にプラスα、試行錯誤しながら現在のリトリート蒸留会となっております。

それは、ここに来てベチバーという植物に触れること、その力強いベチバーが育つ土地の風や水や太陽に包まれた、旬のお野菜の活力を戴く愉しみは他にはない感動があります。

その料理を作る仲良し4人組の、おちゃらけた、賑やかで、和やかな様子に人の温かみを感じ、それが思い出につながります。

遠くから里山へ足を運んでくださる方々へ、『お帰りなさい』という気持ちで接するおばちゃん達との交流などなど・・・

自然と会を重ねる毎に淘汰されてきているようで、お越しになられた皆様が自由にお持ち帰りになられるように私ども自体が臨機応変にファシリテートするような素敵な時間を過ごさせて戴いています。

知識を繋いでアウトプットする為に必要な感覚的な要素や、それを更に活かせる本来私たちが持ち合わせている根源的な感覚を思い出し、緩やかな時の流れに五感を解放してゆく場所。

そして溢れ出た感情は、バッチフラワーという植物療法によって調えながら1日を過ごし、必要な分をお持ち香り戴きます。

それは、心のクロージング。

開いた感情を、そのままにしないでバランス良く調えるセルフケアの方法です。

そうすることによって、必要なことに自ら気づく余裕が出来ます。

なかなか忙しく、気ぜわしい日常の中で調えるのは難しいのが現状です。それは自己研鑽やコントロールすることでは成せない、感情の部分へのアプローチとして在る、お花と水の療法です。

自然と心が解放される里の古民家。この場へ皆様をお迎えして、お手伝いさせて戴いているような気持ちでいます。

ベチバーのお土産は、非売品の減圧蒸留器で蒸留した濃厚な水と原料の対比が1対1のプレミアムハーブウォーター100ml。ご要望の方には非売品のベチバー苗1株、クラフトで作る櫨ロウバームやヒマワリのオイルのバームなど、その会によって旬の植物のテーマがあります。

オーガニックなのに、無添加で常温で1年保管可能な簡単手作りコスメなど。ベチバーの特性を活かした優れものが盛りだくさん。

どんな状況で来られてもきっと心配はありません。お1人でみえる方が多いのも特徴です。




今までの繋がりを活かして

これまでは開催予告もFacebookのみで、ほとんど口コミとリピーターの方のご利用で、延べ人数300人以上の方に来ていただいております。

そんな古民家は、これまでに類のない農泊プランが可能なのではないかと皆様にアドバイスをいただいています。今後は更に準備を進めて、私どもの「野の風」は、常時開店をするかたちで皆様のご都合の良い時に来ていただける体制づくりを、という願いをもっています。

どうしても個々人には限界がありますし、何よりご一緒する喜びを大切にしながらベチバーで繋がる人々と一緒に紡いで参りました。

これからなお一層、私の弟を始め、星野村の皆とも話し合い、八女市にも協力を仰ぎ、これまで応援してくださった方々にシェアして貰いながら、伝えたい想いと品を届けられるよう準備している真っ最中です。

ベチバーが教えてくれたこと「人の繋がり・・・無理のない双方向の歓びで繋がる可能性」。

それは物質的な利益重視の計画などでは成り立たないものです。

この可能性が相乗効果を生みだしながら、創り上げられる場。その素晴らしさを此処「星野村の古民家」から発信して参ります。とてもお伝えしずらいものですが、ご興味をもって何か感じて下さればそれは大きな可能性への入り口となると信じて私どもで出来る限りのお手伝いをしてゆくつもりです。

もっと知って欲しい本物たち

この里で体験することによって皆様が得られるものは大きいようで、その後も何度も足を運んでいただいています。私が、Instagramに八女「星野村便り」や「薫風便り」について投稿すると、それをご覧になった皆様が、瞬時に八女の里山へとへトリップしたような感覚になると仰っていただくのをお聞きし、私どもはしっかり安心をお届け出来ているのだなという気持ちになります。

何より、感覚で覚えたものは香りの思い出と同じで、瞬時に反射的に記憶が蘇るようで、そのような感覚は素敵な思い出とともにあって欲しいなぁと思います。

私どもは気を張ってご対応しているというわけではなく、いつも通りに愉しんでもらえたら嬉しいという思いでおりますので、その心持ちが皆さんに届き、よりリラックスしていただけているのかもしれません。

なぜなら、個人個人でご要望もその時の状況も違いますので、その方の必要なものが何かを知りたいという気持ちでいます。そしてなるべく自由にお話しいただけるように橋渡しのお役目をしているに過ぎません。

そのせいか、会にお越しになったお客様方同士で初対面だったのに、その場でお知り合いになられ、今も連絡を取り合ってらっしゃる方も多いのです。災害の時には直接連絡を取り合い、必要なものをお届け出来るように日頃の情報交換は「お互い様」の気持ちで活かされていきます。

そこには大きな負担はないように、「できることから始めよう、出来る範囲でお手伝い」そして継続的に必要に応じて、柔軟性をもって、形を成していきます。

この4年、お陰様で色んな繋がりが出来ました。勿論、私も全国にお知り合いが出来ていて様々な変化や出来事が起きますが、益々充実の毎日を未来への希望とともに過ごさせていただいています。

世界中に広がるネーミング

ベチバーという名前は、初めて聞いたときには、耳馴染みがないせいか何度か聞き直した記憶があります。

その学名が《Vetiveria zizanioides》というのも実家がはじめた蒸留の話から知りました。

調香師、アロマセラピストの方にはベチバーをご存知の方は多いのですが、日本では、ハーブとしては殆ど知られていなかったんですよね。

それはその名前が、国や使われる療法によって違うということもあって、同じものと知られずに存在していて、それぞれが分散しており、繋がっていなかったことが原因かとも思われるんです。

前回ご紹介したように学名もいくつかあり、それらを同定出来て初めて同じ植物といえるのも大変興味深い歴史を感じます。

【Vetiver講座でお伝えしている呼名などの例】

ヒンディー語カース
サンスクリット語ウシーラ・ヴィーナラ
日本べチバー・クスクスガヤ
日本 仏教医学書べチバー・クスクスガヤ
タミール語ヴェチバー 「まさかりで獲る」
ベンガルベナ草
各国共通《学》Vetiveria zizanioides
インド《学》Andoropogon squarosus
インドネシアアカルワンギ 「良い根の香り」


終息後にできること

コロナ禍を受けて、世界中が新しい生活様式の定着へ向けて模索を始めている中で、ここ星野村では、これまで実施してきたリトリート蒸留会を更にバージョンアップさせようと試みています。

感染症の拡大防止の観点から、関わる業種毎のガイドラインを遵守しつつ、個人向けに対応するプランへと変容させていく準備に取り組んでいます。

具体的には、御希望の日程でご予約頂き、最高2組、それぞれ5人までのプランを宿泊先別の3種のお宿で選んでもらえるものです。移動は、レンタカーもしくはタクシーのプランで八女市と連携して産業省や観光庁の補助を受けながら古民家を活かした農泊の心身回復処、滋養の場として整備しようと考えています。

以前、八女に阿蘇薬草園の薬草研究家の井澤敏先生がいらした際にこんな言葉をいただきました。

『ここは命の泉の湧くところ・・・色んな野草料理もできるね』と言われ、感動されました。

川砂のベチバー畑での小道は、私道なので人はほとんど通れない所です。

山からの湧き水が流れ、そこにクレソンやセリ、水草もあり、スイカズラ、レンゲ、カキドウシ、オオバコ、オオイヌノフグリ、ヤマブドウ、タデ、ニオイヒ、野苺、蛇苺、ツボクサ、イラクサ、クズ、ヨモギ、ネジバナ、アキノタムラソウ、キンミズヒキ、イヌタデ、ツユクサ、スイバ、カタバミ、カラスウリ、ヒガンバナ、ゲンノショウコ、シロツメグサ、タンポポ、スベリヒユ、センブリ、タムラソウ、ハコベホウズキ、ギボウシ、タンキリマメと季節毎にキリがないほど、、、道端にある小さな草花達。

山には多様な木々が群がり、そこに集まる虫や鳥や猪、生き物の循環が継続している里山の風景です。多様な生き物が共存している、生を成す場なのでしょう。

私たち人間も、そこで共存する生き物の1つとして畏敬の念を忘れ、独りよがりに振る舞っていては自然の本当の力を享受するのは不可能になります。

7年前に星野村でも起きたように、ここ何年も日本のどこかで前代未聞といわれる災害が毎年発生しています。川が氾濫し暴れた時、洪水になった時、災害に見舞われた時に人と人が助け合い繋がりあって行く様は暖かく、感謝が溢れ、感動さえありますが、そうならずとも気づき合える日常を取り戻したいとも思います。

その為に必要な、一歩を踏み出す。

そのきっかけの場として存在することを目指します。

もっと自然の声に耳を傾ける・・・。

余裕が持てるのはどんな状態なの・・・。

緊張を手放し、脱力するってどんな感じかなあ。

知識ではなく感覚のトコロで自身を調え、自己肯定感を上げる体験を農泊・グリーンツーリズムとして此処、星野村の「天地人風水火空識」よりお届けします。

準備が整い次第、皆さんにご案内が出来ると思いますので、ご興味のある方はその折にお知らせくださいませ。

リアルに御目にかかれる日を「野の風」一同、愉しみにしております。

薫風株式会社 片山恵理 リットリンク
https://lit.link/kumpu7737

片山恵理 のプロフィール

日立製作所を退職後結婚。夫の転勤にともない各地を点々とする中、3人の男児の出産をきっかけに植物療法を知る。植物療法に関する研鑚を積みながら、家族の健康維持、病気の予防について実践する日々を送る。

ハーブやバッチフラワーの研究と同時に、実家では並行してベチバーというアーユルヴェーダで使われる薬草のハーブを植栽し研究しており、国産の消臭アロマ製品化のアドバイザーとして3年前より関与。蒸留の責任者として八女に赴任し現在に至る。

現在、日本では福岡県の八女だけで蒸留しているベチバー。世界でも珍しい国産ベチバーを実際に見て、触れて、体感したいと各地から訪れる方々に向けて、見学ワークショップを開催している。

また、八女市星野村ではリトリート蒸留会を開き、良き日本の里山・自然空間を感じていただきながら、未病予防としてセルフケアのイドロラ、バッチフラワーを京都と福岡で講師としてお伝えしている。

アーユルヴェーダの薬草として、お釈迦様の経典にも記載されているベチバーを家族と親戚で土作りから蒸留、製品化。日常に簡単に取り入れられるハーブウォターを身体を調えるツールとして、幅広い業種、赤ちゃんからお年寄りまで禁忌なく毎日ご愛用頂けることを目指して活動を行なっている。 

助産師さんのOEMなども製造、医療機関、ケアセンターへ納品し、自ら心身の健康に必要なモノを必要な方へお届している。

京都本社の薫風株式会社では、バッチ財団プラクティショナーとして植物療法を織り交ぜながら「清々しく生きるヒント」をお伝えする会として、また、高島屋、阪神、三越などの百貨店を初め東京アースデイやSDG’Sに深い理解を持ち、実践する企業としてもバッチフラワーレメディWS・「ベチバーの繋がるWS」各地で開催中。

薫風株式会社 代表取締役
有限会社 フローラ美工 クラシス事業部 マネージャー

BIEP バッチ国際教育プログラムレベル1 
元・PTTコース認定講師(福岡県・京都府)

(英)BFRP バッチ財団登録プラクティショナー

JAMHA メディカルハーブセラピスト
アロマフランス認定 イドロラセラピスト

NPO法人日本ホリスティック医学協会専門会
ホリスティックヘルス塾インストラクター

NARD アロマアドバイザー

日本アーユルヴェーダ学会認定資格
アーユルヴェーダ・ヘルスケアアドバイザー

八女市古民家くらし研究会 https://hoshino-reborn.com/

Sa no Sa→ http://sanosa-japan.com

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ベチバーは人を繋げるvol.1


星野村のベチバー

ベチバーはお客様の「天然の消臭剤」が欲しいとの依頼で両親が始めた。

そんなハーブを捜していた父はテレビでベチバーが研究されていることをたまたま知る。

その会社が近くだったこともあり、すぐ伺って話を聞くと材料が余っていて困っているとのことで販路を分けることでベチバー消臭液を作る承諾を戴く。

その日から12年、初めは大鍋で煮だしたベチバーの液体の上澄みを採って詰めていたり、様々な用途や使い分けを試行錯誤しながら何も無いところから始めた車用の天然消臭液だった。

それが5年前の豪雨で九州北部災害の後、親戚の玉露や米を作っていた高木農園も大打撃を受けた。何か役に立てるのでは・・・と弟はベチバーの研究をしていた愛知の知多半島の方を訪ね、そこに農地の土壌流出を止める目的と土の改良で試験的に植栽を試みる。

私はその頃、愛知県に住んで主婦でバッチフラワーのプラクティショナーとハーバルセラピストとして植物療法の活動を始めていた。

その頃の住まいは岐阜と隣り合わせの一宮で岐阜県各務原にはエーザイ株式会社の敷地に「内藤記念くすり博物館付属薬用植物園」がある。

弟の訪ねた知多の方とのご縁で逸見元館長がベチバーのお話しをして下さったり、インドネシアを訪ねるようにご紹介下さった。ボタニカルアートの教室を開催される素敵な紳士だった。

植物を実際に触れながら、たまには食しながら教えて下さる方でとても愉しく貴重なご自身の薬草との出会いや深めた経緯などを聴かせて頂いた。戦争中、戦後にかけて学んだ植物学が礎と言われていたが、今思えば牧野富太郎先生の様に植物愛の溢れる方だった。
その頃ハーバルセラピストだったので逸見先生やそのお弟子さん達にご教授頂き、協会の見学会などでも訪れ有意義な時間を過ごせた。

ベチバーの商品開発のアドバイザーとしてベチバーと関わるようになると内藤くすり記念館にあるハーブ園に『ベチバー』が植えられていると知り、驚いたしワクワクしたのを思い出す。雪の間の過ごし方など、逸見先生に尋ねたりしてインドネシアでの生息している様子やそちらでの研究者に繋ぐので尋ねる様にお手紙を頂いたりもした。結局そのごお会いできないままになってしまったがとても思い出深い師の一人である。

九州福岡県の実家のある有限会社フローラ美工では、その間に国の認定で農商工の支援を受ける事が決まり、弟の依頼で消臭液のマーケティングとベチバー関連のリポート作成兼ねて中小機構などの支援で参加。
香港の展示会でアジアでの消臭事情を調べる為に展示会へ参加してモニタリングした。

その際に初対面でたまたま立ち寄って1時間以上じっくり話されたインドの僧侶と言われた方。今はニューヨークの国連支局で働く大塚さんに同時通訳してもらったのだがその通訳のお陰で、理解を深められたことに今でも感謝が溢れる。「ベチバーの文化を知りなさい。消臭だけにつかうものではないのです・・・」その頃の私達にはチンプンカンプンに近い状態だったが後に大きく影響する有難いお話しだった。

つづく・・・

  


Sa no Sa http://sanosa-japan.com


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古民家再生の始まり2

屋根にベチバー?

福岡県八女市は、日本有数のお茶処です。

黄緑色の新芽が、色鮮やかに芽吹いています。

八女の伝統玉露を作り続けてきた高木家も、お茶摘みや野菜の苗の準備、苗床を整え、手を入れた竹林にはタケノコが伸びてきて収穫に忙しい時期となっています。

星野村には、地元の人たちの憩いの場となっている、福楽寺というお寺があり、和尚様自らが情報収集される民族の歴史や、その探究成果などを楽しみに聞きに来られる方もたくさんいらっしゃいます。

その、福楽寺の和尚様が教えて下さったベチバーに関するお話は、とある仏教医学書に書かれているお話だそうです。

和尚様と古民家でお話しをしていた時に、わたしがベチバー(ウシラ・Usira) について触れたところ、薬草としてはもちろん、お寺の屋根を葺く資材として珍重されている、ということをうかがったのです。

南伝大蔵経の「大品(だいほん・Mahā-vagga」の「六:薬犍度(薬・食物に関する規則が書かれた章)」で、爵金、生萱、菖蒲、白菖蒲、麦門冬、辛胡蓮、ウシラUsira(茅根香、学名:Andoropogon squarosus,Linn.)の記述があり、お寺の屋根をベチバーで葺くその方法が書かれているとのこと。

それを知らなかった私は、驚きました。

南伝大蔵経:上座部仏教に伝わるパーリ語で書かれた仏典を大成したもの

以前から、(星野村の)古民家の屋根の葺き替えについて、大変な労力と費用を要することになるので、わたし自身が何か出来ることはないかと、ちょうど考えていたのです。

 これまで古民家を維持してきた高木さんのご苦労は、いかほどかと想像もつきません。何とか費用の足しになり、継続するための支えにならないかと、ベチバーの栽培と商品化が始まったんです。

その矢先に、ベチバーの栽培と商品化が、屋根の葺き替えの費用捻出に役立つだけでなく、ベチバーそのものが屋根の資材として使えるという事実は、思いがけないものでした。

実際に屋根をベチバーで葺くことは、未だ実験中で実用レベルには辿り着いていませんが、今はその時期を待つことにしています。 (2019年時点)

ベチバーは「頭」に良い

アーユルヴェーダには『リグ・ヴェーダ』『サーマ・ヴェーダ』『ヤジュル・ヴェーダ』『アタルヴァ・ヴェーダ』の4種があり古典と呼ばれています。

『アーユルヴェーダ』は『アタルヴァ・ヴェーダ』の副ヴェーダになります。医学に関する記述が抜き出されたものが、世界最古の医学書として現代に伝わっています。

そのアーユルヴェーダの古典には「ベチバーは頭に良い」とあるそうです。

現在、まだ日本に7名しかいらっしゃらないアーユルヴェーダ医師である田端瞳先生に教えていただいたお話しです。

さらに、お釈迦様の主治医はジーヴァカというアーユルヴェーダの医師だと伝えられています。

その関係性からなのか、屋根にベチバーが葺かれているというのは、前の章でも触れました、お釈迦様により伝授された仏教医学書に、そのお記述があるという繋がりも大変興味深い点です。

ベチバーに関する内容を総合すると…「頭に良い・湿温調整・忌避作用・消臭作用に長けるベチバーを屋根に葺く生活の知恵」ということになります。

長い年月をかけて、洗練された先人の知恵は生活の「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」を上げるだけに留まらず、わたしたちの心身の活力を上げるヒントがあるように思われます。

本来、ベチバーの原産は南インドで、常夏の20度~40度のサバナ気候で育つ植物なのです。

*サバナ気候:乾季と雨季が明瞭に区別される熱帯気候。

「イネ科の植物が、積雪のある星野村に根付いたこと」、「 “頭に良い” というのは具体的にどのような作用を伝えているのか」・・・その理由を紐解くヒントを、様々な場所で巡り合う方々に頂いています。それはその必要性があるからだと、日を追う毎に思うのです。

この先、星野村の古民家の屋根は 「茅と杉皮」から「ベチバー葺き」に変化していく日が来るのかもしれない。ベチバーがこの土地を選んだのかもしれない、という考えも浮かびます。

そして、星野村はヴェーダにあるような意味合いを備えた拠り所になるのではないのか・・・と考えずにはいられません。

これまで以上に、訪れる人に安心感をもたらす存在となり、今に続く270年の佇まいを残しながらも、里山の需要と供給を満たす、継続可能な姿へと進化を遂げて行く未来へ。

そうした里の存在が、人々を魅了していく様を見守りたいと思い願う日々です。

ベチバーの「根」と「葉」

ある仏教医学書を読んだとき、こんな疑問が湧きました。

「あれっ?八女にあるベチバーは “≪学≫Vetiveria zizanioides” なのに、この本の書かれているベチバーは別物なの?」

というのも、その医学書には、ウシラ “≪学≫Andoropogon squarosus” と記述されているからでした。

私の知っている「≪学≫Vetiveria zizanioides」ではなかったのです。

しかし、その疑問はすぐに解けました!

長崎県島原市・玉峰寺のご住職である、太瑞知見さんに教えて頂いたのです。

その情報にはこうありました。

≪学≫Andoropogon squarosus, = ≪学≫Vetiveria zizanioides

同定されていました。(Materia medica より)

つまり同じベチバーなのです。

この資料は、太瑞知見さんが九州大学の薬学部の卒論でまとめられたものの中にありました。サンスクリット語・パーリー語・英語に通じる知見さんならではの見識に触れ、それをご教授いただいて鳥肌が立つほど感動したものです。

何の意図もなしに勉学に励まれ、何十年も前に書かれた、その卒論が私の疑問を紐解くヒントになっているのですから。

知見さんはベチバーが日本で育っているのは勿論、まさか実物を見ることができるとは思いもよらなかったと、星野村へ見学にお越しになることになりました。

その時に、星野村に集まる人々や、旬のお野菜料理、それを育む土地と人にずいぶん感動されました。そのお陰で知見さんの著書「お釈迦様の薬箱」と、私どものベチバーのコラボ講座を毎年2回ずつ開催していただくことになったのです。

お釈迦様の抒情詩とも云われる経典『ダンマパダ(法句経)』の「24・渇愛の章337」には、ベチバーの幸せの本質を求める例えが書かれています。

ウシーラ根(ベチバーの根)・ビーラナ(ベチバー葉)が、わざわざ分けて書かれているお話。それには深い意味合いが含まれています。

それまでは草としか訳されず、難解で腑に落ちなかった文章ですが、星野村の自然の中でしなやかに育つベチバーの存在に触れることで、その本質を実感された知見さんから気づきを得られて、よりお釈迦さまの伝えられたかった教えに理解が深まりました。

知見さんの見解は、こうです。

『ダンマパダ(法句経)』の「第24・渇愛の章337」は、釈尊の知恵の詩集といわれる経典です。

「香りのよいベチバーの根」は、2500年前のお釈迦様の時代にも皆の知るところだったようで経典にある「ベチバーの根」は「幸せ」を象徴しています。

葉(ビーナラ=渇愛)」、「根(ウシーラ=幸せ)」という構図です。

はびこりやすい「ベチバーの草(ビーナラ=渇愛)」を掘り起こしたのちには、「香り高きベチバーの根(ウシーラ=幸せ)」が得られると仰っています。

同じ植物を、その葉と根に対して異なる単語で表現されたのは、一方が「渇愛」、他方が「幸せ」という対局を象徴するためだったのかもしれません。

よく考えてみると、ビーナラもウシーラも「ベチバー」の一部。

ここで「ベチバー」を「私たち」に置き換えてみると、渇愛も幸せも私たちの中にあるものである、と考えられます。

私たちには、「ベチバーの草(=ビーナラ)」のように「渇愛」が生じやすいものですが、怠ることなくその「根」を掘っていくと、いつしか香り高き「ベチバーの根(=ウシーラ)」の如き「幸せ」が得られると仰っているのではないでしょうか。



バラエティー豊かなコラボ講座

お釈迦様がなぜ、敢えて「ダンマパダ337」の章でベチバーを例えられたのか。新たに分かり易く翻訳され、説教じみない笑いも交えて、楽しく分かり易くお話くださるのが、知見さんの講座です。

長閑に包まれる古民家での「10秒瞑想(瞑想の本質を知る)」がコラボ講座の概要になっています。難しいことは一切ありません。「また聴きたい、また来たい」とお客様の反応も上々で、大変人気です。

京都でも、同様にコラボ講座を開催していただいていますが、星野村での開催とは趣も、場の醸し出す雰囲気も違うようで、何度受講しても愉しく興味深い講座の1つです。

ベチバー畑・蒸留の見学、旬のお野菜料理、クラフト体験、バッチフラワー体験を随時開催しております。

他にも「スペシャル蒸留会」として八女の星野村リトリートでは、人間味あふれ、植物の力に通じる先生方の出張講座の、ベチバーコラボ講座をご一緒に展開していただいています。

村上志緒先生(薬学博士、株式会社トトラボ 代表、著書に『日本のハーブ事典(東京堂出版)』など) *6/6開催:「もっと知りたい!ベチバーと月桃のこと on ZOOM」トトラボ 植物療法の学校HP

ドミニック・アウストリュック先生(クレイテラピスト、アロマテラピスト、経絡療法士、アロマ・フランス コレッジ校長)

太瑞知見さん(曹洞宗・玉峰寺ご住職、薬剤師)

只今、各講座は、新型コロナウイルスの影響で自粛しております。こういう時こそ、という想いではありますが、ここは次なる準備の時間と考えています。

今後は、星野村の旬のお野菜料理や、ベチバーウォーター・バッチフラワーにもっと気軽に触れていただける場として八女で2ヶ所、八女のお茶屋的に解放する予定で準備を進めています。

ワークショップや、様々な植物療法を体験出来る安心・安全の場づくりを、この機会に進めるべくその時間を与えられたのだろうという想いです。

ベチバーは、お釈迦様が『幸せ』と喩えられたように、他に類のない鎮静や静寂の精油であり、心が落ち着く芳香を持っています。

海外産のベチバーは少し癖のある香りですが、九州産のベチバーは好き嫌いがあまりないようです。海外産に慣れ親しんだ人は、その芳香の豊かさに驚かれます。

「ずっと香っていたい」と、根のドライハーブを鼻にすり寄せる人も。

そんな感動をお届けするのが、私の仕事なのです。

「安心」は睡眠の質を上げ、自己肯定感も上がります。

また、私は感情のバランスを調えるバッチフラワーのプロフェッショナルでもありますので、そのツールとノウハウもあります。

ネガティヴな状態から、ポジティブな状態へと導くお手伝いが出来ると自負しています。

このような「安心」をお届けできるグッズをはじめ、身体の作用を邪魔することなく免疫を上げるための、助けとなるモノ、コトをお1人お1人に合わせご提案します。

日常に役立ち、無理なく気持ちよく、元の気に戻っていかれるお手伝いをしたいのです。

「ここに来て元気になった」「命の泉の湧くところ」「一時間で体中の細胞が生き返った」「とにかく気持ち良くて・・・」「八女がやめられない・・・」と言われる多くの繋がっていただいた方々へ。

そして、八女にはまだ来ることができないけれど、すでに応援いただき繋がって下さっている方々へ。

そして、これから繋がってくださる方々と、心から寄り添い、互いを尊重し高め合う仲間になれることを心待ちにしてベチバーを育てます。

植物に見習い、互いの相乗効果を醸し出す里山の在り方をお伝えしていきますので、晴れて日本全国コロナが収束した暁にはどうぞ八女の地へ足をお運び下さいませ。

それまで待てない・・・という方には感情を調えるベチバーの落ち着く香りや、バッチフラワーのコンサルテーションもオンラインでご提供が可能です。

どうぞこちらからお問い合わせ下さい。

ちょっとしたことですが、余裕が持てると何かしら気づきのお手伝いが出来ると思いますので、ご遠慮なくお申し付けください。ピーンと張った糸は切れ易いので、少し緩めるとほぐれやすいんですよね。

今、ここで出来ることを丁寧にお届けするのが「里の作法・SAnoSA」です。

どうぞお気軽にお話し下さい。

心よりお待ち申し上げております。(2019年文筆)

薫風株式会社 片山恵理  lit.link(リットリンク)

片山恵理 のプロフィール

日立製作所を退職後結婚。夫の転勤にともない各地を点々とする中、3人の男児の出産をきっかけに植物療法を知る。植物療法に関する研鑚を積みながら、家族の健康維持、病気の予防について実践する日々を送る。

ハーブやバッチフラワーの研究と同時に、実家では並行してベチバーというアーユルヴェーダで使われる薬草のハーブを植栽し研究しており、国産の消臭アロマ製品化のアドバイザーとして3年前より関与。蒸留の責任者として八女に赴任し現在に至る。

現在、日本では福岡県の八女だけで蒸留しているベチバー。世界でも珍しい国産ベチバーを実際に見て、触れて、体感したいと各地から訪れる方々に向けて、見学ワークショップを開催している。

また、八女市星野村ではリトリート蒸留会を開き、良き日本の里山・自然空間を感じていただきながら、未病予防としてセルフケアのイドロラ、バッチフラワーを京都と福岡で講師としてお伝えしている。

アーユルヴェーダの薬草として、お釈迦様の経典にも記載されているベチバーを家族と親戚で土作りから蒸留、製品化。日常に簡単に取り入れられるハーブウォターを身体を調えるツールとして、幅広い業種、赤ちゃんからお年寄りまで禁忌なく毎日ご愛用頂けることを目指して活動を行なっている。 

助産師さんのOEMなども製造、医療機関、ケアセンターへ納品し、自ら心身の健康に必要なモノを必要な方へお届している。

京都本社の薫風株式会社では、バッチ財団プラクティショナーとして植物療法を織り交ぜながら「清々しく生きるヒント」をお伝えする会として、また、高島屋、阪神、三越などの百貨店を初め東京アースデイやSDG’Sに深い理解を持ち、実践する企業としてもバッチフラワーレメディWS・「ベチバーの繋がるWS」各地で開催中。

薫風株式会社 代表取締役
有限会社 フローラ美工 クラシス事業部 マネージャー

BIEP バッチ国際教育プログラムレベル1 
元・PTTコース認定講師(福岡県・京都府)

(英)BFRP バッチ財団登録プラクティショナー

JAMHA メディカルハーブセラピスト
アロマフランス認定 イドロラセラピスト

NPO法人日本ホリスティック医学協会専門会
ホリスティックヘルス塾インストラクター

NARD アロマアドバイザー

日本アーユルヴェーダ学会認定資格
アーユルヴェーダ・ヘルスケアアドバイザー

八女市星野村古民家くらし研究会 https://hoshino-reborn.com/
Sa no Sa→ http://sanosa-japan.com

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古民家再生の始まり

星野村とベチバー

福岡県八女市星野村に、八女茶の伝統玉露を作り続けてきた古民家があります。

270年前のその当時のままに暮らす高木家。

茅葺きに杉の皮を葺いている屋根は日本古来の里の姿を残し、訪れる人々の心を和ませ、魅了しています。

ところが、2012年に九州北部豪雨が発生。

代々伝わる古木のお茶の木も流され、土地の土は変わり果て、農家にとって存続するのは困難なことが多く皆が途方にくれました。

当時、有限会社フローラ美工・専務だった弟の渡辺裕一朗は、学生の頃に居候していた高木家の役に立ちたいという想いから、その当時インドネシアから輸入されたベチバーで、両親が作る天然消臭剤の資材のハーブを植えます。

そのハーブが土壌流出を止めるために、海外や沖縄で役に立っていることを知ったのです。ハーブに詳しい専門家を探し、星野村へ招いて越冬という課題に取組み、翌春には見事クリアするに至りました。

そこから星野川の河川敷、休耕田、火山灰、砂地、海岸・・・植栽と観察を行い、実験が始まりました。

ベチバーに導かれて…

元々ベチバーは原産が南インドの常夏の地域に作られています。精油となり、有名ブランドの高級香水のベースノートにもなっている縁の下の力持ち的存在。類を見ない独特の希少な役割を果たしています。

私は当時、愛知県で3人の男の子の子育ての合間にセラピストとして、ハーブやバッチフワラーのコンサルテーションなどの植物療法の相談を実施していました。

度々、出張の折に愛知に立ち寄る弟に「八女に、蒸留水の責任者として帰って来て欲しい」という相談を持ちかけられていたのです。

その都度、身の回りの整理がつかずに悩んでいましたが、今考えるとその頃自分に起きたことは、まるで八女に帰るように仕向けられた脚本の一部だったような気がします。

結局、紆余曲折ありながら次男と三男を連れて八女へ戻る決心をします。そして長男と主人は愛知に残ることになったのです。

それから九大との研究が始まり、ベチバーの歴史、特徴、様々な民族文化としての在り方などを学び、専門家のお話しをお聞きし、ベチバー精油の最上級と言われるベチバーブルボンの蒸留を見にレ・ユニオン島に行ったり、マーケティングとしての可能性を調査するため香港を訪問するなど、色んな方々のお力添えを頂きながら、まだまだ未知のベチバーの情報収集と開発に勤しんでいます。大学や食品センターの研究結果を基に蒸留水を造り出し、その後3年間、試行錯誤の毎日となりました。

ブレンドの魔術師といわれるほどの「鎮静の香り」をもったハーブとして 、南インドの家庭医学で用いられる妙薬として、アーユルヴェーダの薬草として、インドのお寺の屋根を葺く資材として、王宮の涼をとる網戸や団扇として、モスリンと呼ばれる布を守る忌避剤として、野菜の防腐剤として、病中病後の滋養のお茶として。それに、肌のお手入れ、浄血や頭に良いと書物に残され、2500年前のお釈迦様の叙情詩にも記載がある、香草。

その香りを求める人は今も昔も数多く、特に国産の香りには、独特の土臭さが無く、芳しく品があり優しい仕上がりのため、多くの専門家やセラピストを驚かせ、魅了しています。

作り手と創る人を繋ぐ 国産ベチバーブランド 「SAnoSA」

現在、福岡県では自然農法を、2016年前から熊本県ではバイオダイナミック農法を、自社管理のもと行なっています。

植栽から収穫、水蒸気蒸留、充填までを一貫して管理し弟がネーミングした《里の作法》SAnoSAを引き継ぎ、作る手(生産者)創る人(加工者)を繋ぐという意味を併せて「SAnoSA」ブランドとし、国産ベチバーを広く必要な方へ届けることに尽力する日々です。

異常気象、公害、災害、汚染されてゆくストレス社会で苦しむ人々にとって、自然のままのハーブウォーターという植物の力そのものを日常に取り入れることが、どれほど救いになるのかということを先人たちは知っていました。

私どもの薫風株式会社は、有限会社フローラ美工のベチバーそのものを活かした製品を皆さんにお届けしています。生命の知恵として、ホリスティックケアとして、安心な場作りをしながら、講座でお伝えするイドロラセラピーもその一つです。

これからの社会に役立ち、SDG‘s(接続可能な開発目標)の17の約束を果たしながら継続する未来づくりのツールとしてご提案しています。

人がベチバーや植物を通じて繋がり、「活きる力を取り戻しながら、生きている意味を知る・・・それが幸福感を味わう毎日」へとつながることが私がもっとも望むことです。

現在「ベチバーリトリート蒸留会」を催している星野村古民家の維持もその一つの課題です。

こちらの実現にも真摯に取り組んでいきたいという想いがあり、その進捗状況も含めて今、私達が出来ることを、里の風景とともにお届け出来たらと思っています。

ベチバーが、この星野村の高木家を選んで来てくれたように思えてならない、その理由などもまた追々お伝えしたいことの1つです。

日常的に、安心して気兼ねなく、どなたにもお役に立てるような製品づくりのお手伝い、ご提案。

ベチバーという稀にみる多様性と可能性を持つ植物との生活。

現在、インドやアメリカでグリーンテクノロジーとして研究されている植物の力を、必要な方へお届けしていきたい。地球環境問題への取組みにご賛同をいただき、自然との繫がりを一人一人が実感し、世界が共存する社会へと移行していくのが役目だと確信しています。

その日々の徒然を、これから過去を振り返りながらも温故知新として繋がるモノづくり、それにまつわる里からのメッセージをお伝え出来たらと思っている今日この頃です。

皆様はどうお感じになるでしょう。(2018年文筆)

片山恵理 のプロフィール

日立製作所を退職後結婚。夫の転勤にともない各地を点々とする中、3人の男児の出産をきっかけに植物療法を知る。植物療法に関する研鑚を積みながら、家族の健康維持、病気の予防について実践する日々を送る。

ハーブやバッチフラワーの研究と同時に、実家では並行してベチバーというアーユルヴェーダで使われる薬草のハーブを植栽し研究しており、国産の消臭アロマ製品化のアドバイザーとして2015年より関与。蒸留の責任者として八女に赴任し現在に至る。

現在、日本では福岡県の八女だけで蒸留しているベチバー。世界でも珍しい国産ベチバーを実際に見て、触れて、体感したいと各地から訪れる方々に向けて、見学ワークショップを開催している。

また、八女市星野村ではリトリート蒸留会を開き、良き日本の里山・自然空間を感じていただきながら、未病予防としてセルフケアのイドロラ、バッチフラワーを京都と福岡で講師としてお伝えしている。

アーユルヴェーダの薬草として、お釈迦様の経典にも記載されているベチバーを家族と親戚で土作りから蒸留、製品化。日常に簡単に取り入れられるハーブウォターを身体を調えるツールとして、幅広い業種、赤ちゃんからお年寄りまで禁忌なく毎日ご愛用頂けることを目指して活動を行なっている。 

助産師さんのOEMなども製造、医療機関、ケアセンターへ納品し、自ら心身の健康に必要なモノを必要な方へお届している。

京都本社の薫風株式会社では、バッチ財団プラクティショナーとして植物療法を織り交ぜながら「清々しく生きるヒント」をお伝えする会として、また、高島屋、阪神、三越などの百貨店を初め東京アースデイやSDG’Sに深い理解を持ち、実践する企業としてもバッチフラワーレメディWS・「ベチバーの繋がるWS」各地で開催中。

薫風株式会社 代表取締役
有限会社フローラ美工 代表取締役

薫風株式会社 lit.link(リットリンク)
https://lit.link/kumpu7737

BIEP バッチ国際教育プログラムレベル1 
元・PTTコース認定講師(福岡県・京都府)

(英)BFRP バッチ財団登録プラクティショナー

JAMHA メディカルハーブセラピスト
アロマフランス認定 イドロラセラピスト

NPO法人日本ホリスティック医学協会専門会
ホリスティックヘルス塾インストラクター

NARD アロマアドバイザー

日本アーユルヴェーダ学会認定資格
アーユルヴェーダ・ヘルスケアアドバイザー

八女市星野村古民家くらし研究会 https://hoshino-reborn.com/
Sa no Sa→ http://sanosa-japan

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8月25日体験セミナーin大阪 開催します。

8月25日(金)に大阪にて

夏のワンデー体験セミナーを行います。
『植物療法バッチフラワーレメディーと数種類の蒸留器を使った卓上蒸留体験セミナー』

 

◉セミナー詳細

≫開講日:2017年8月25日 金曜日
≫時間:午前の部10:00~12:30 午後の部13:30~16:00
≫受講料:9,000円(税込) お昼のランチ込み
≫場所: アロマ・フランス本校(JR高槻駅から徒歩3分)詳しい地図はコチラ
≫定員:15名

==午前の部==

「心が迷子になった時に・・・」 感情の38種ってどんな感情?
ネガティブ感情、ポジティブ感情とは・・・ 物質的にはよく分からない植物の力なのに
医師や医療関係者が使っているのは本当?
情報に惑わされずに自分の進む方向を知り、道を見つけ進む勇気を持つためのレメディ。

==午後の部==

「アーユルヴェーディックな使い方」
みなさんで自然農法の国産ベチバーを蒸留し飲んでみましょう♪
血液を浄化する飲み方、他の植物とのブレンドの仕方やお家蒸留の仕方をご紹介いたします。
ご自身でハーブウォーターをお使いになる際の可能性を広げるためのヒントが見つかると思います。

 

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